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コンクリートポンプ車を使用した工法【スタッフ田井中】
コンクリートポンプ車を使用した工法
配置完了したコンクリートポンプ車の後方にミキサー車を停車させ、生コンクリートをコンクリートポンプ車のブーム(配管)を経由して打設現場の型枠内へ圧送し、流し込む工法です。コンクリートポンプ車の性能により、作業範囲や高さ、圧送量に違いが出ます。
生コンクリートの打設を決められた時間内に完了させるために、コンクリートポンプ車のブームで全数量が打設できるように計画します。
コンクリート打設の注意点
コンクリート打設の注意点は主に、時間管理や受入れ検査、雨の日は避けること、適切な養生となります。
時間管理
上記でも解説した通り、生コンクリートは打ち込みの際に以下が規定されています。
- 練り混ぜから打ち込み完了までの時間
- 打ち重ね時間間隔
適切な養生を行う
コンクリートは、急激な乾燥や固化前の衝撃を与えるとひび割れや硬化不良の発生につながるため、コンクリートが露出する箇所に対して、散水やシートをかぶせて湿潤養生を行います。湿潤養生を行うべき日数が設定されており、以下により期間が決まります。
- 生コンクリートに配合するセメントの種類
- 建物の計画供給期間の等級
建物の計画供給期間の級 |
短期及び標準(10N/㎟以上の強度発現) |
長期及び超長期(15N/㎟以上の強度発現) |
急強ポルトランドセメント |
3日以上 |
5日以上 |
普通ポルトランドセメント |
5日以上 |
7日以上 |
その他のセメント |
7日以上 |
10日以上 |
また、湿潤養生に代わりになる工法として、生コンクリート打設後の仕上げ時に薬剤を散布する工法もあり、散水などの手間を省くことができます。
まとめ
コンクリート打設手順や打設方法、注意点について解説しました。質の高いコンクリートの打設は、建物の強度に大きく影響します。設計図書・仕様書通りの建築物を構築するために、事前準備をしっかり行い、工事に関わる作業員の情報共有を徹底しながら、作業を進めることが重要になります。